別れの時2
そうこうするうち、
元彼に振られて以来
初めての週末が来た。
仕事のある平日はまだ気が紛れていたけれど、
週末は無理だった。
今までお泊りデートだった週末を、
これからはひとりで過ごさなければいけない。
もう逃げられない。
振られたということから。
それも、
ひどい振られ方をしたということから。
今の自分はとてつもなく惨めだということから。
土曜日の朝、
振られてから初めて
元彼からとのLINEを開いた。
大好きだった
優しかった元彼との
キラキラした生活を私から切り離した
あの一本のLINE。
読み返したら
悲しくて寂しくて
溢れる涙を抑えることが出来なかった…
という自分を想像していた。
のに、
私は泣かなかった。
元彼の別れのセリフの中に
誤字を見つけてしまったから。
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